論文 - 犬塚 信博
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A method of knowledge processing system with knowledge scope 査読あり
犬塚信博
Proceedings of the Second New Zealand International Two-Stream Conference on Artificial Neural Networks and Expert Systems University of Otago 417 - 421 1995年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
視野(有限の知識の領域)の概念を導入した推論システムの体系と、推論の仕組みを与えた。推論は論理式の系列であり、各論理式は与えられたもの(公理あるいは仮定、即ち知識ベースに含まれる論理式)、あるいは既に系列に含まれるもの、あるいあ既に現れた論理式と推論規則によって導出されるものである。有限の視野の場合、推論は論理式と視野(有限の論理式の集合)の系列であり、論理式の他に視野を系列の中で動かすための規則を検討した。これによって人の行う推論に対応する推論の仕組みを考察した。
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フレーム表現における類似性の判定 査読あり
王勇 犬塚信博 石井直宏
人工知能学会誌 人工知能学会 10 ( 5 ) 778 - 785 1995年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フレームによる知識表現で表現された対象に対する類似性尺度を提案した。フレーム表現は対象を属性とその値(値としてさらに部分構造を持つことができる)で表現する知識表現の一般的な形式である。これまでに多くの類似性尺度が提案されているが、類似度が問題の表現形式に依存する、基準が応用分野によって異なるなどの問題点がある。論文では、対象をフレームで表現した場合の類似度をフレームの構造にしたがって計算する方法を与えた。
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Learning without Model-theoretic Improvements 査読あり
犬塚信博
Proceedings of10th logic programming workshop(WLP'94) University of Zurich 10 1994年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
通常概念の意味はモデル理論で捕らえられる。モデル理論的には変化のない概念の意味を扱う学習について議論した。モデル理論で捉えられない典型的な学習に、説明に基づく学習(EBL: Explanation-Based Learning)がある。EBLは良く使う一連の推論を一まとめにして記憶しておくことで、推論の短縮を図り、速度向上を実現する現実的な手法である。こうした性質は良く知られているが、これが概念の意味に影響するとは考えられていなかった。研究では、これが記述の変換であり、概念システムと呼ぶ提案する枠組みでよく説明がつくことを議論した。
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A Study on Comprehensibility of Concept Descriptions 査読あり
犬塚信博
Proceedings of VI Conferencia de la Asociacion Espanola Para la Inteligencia Artificial (CAEPIA'95) CAEPIA98 6 279 - 288 1994年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
既発表論文で検討を重ねた概念システムに基づき、概念の理解可能性を検討した。概念記述が、意味に影響を与えていることは既に確認されたが、どのような記述が理解可能性を決めているかを検討する必要があった。論文では概念の仮想的操作可能性の概念を導入した。仮想的操作可能性は、概念が概念間の関係によって定義されることに注目し、他の概念を思考によって変化させることによる概念定義の変化を思考実験によって観察することである。これによって概念システムで定義する概念記述の違いによって理解可能性がどのように変わるか比較を可能にした。
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A method of similarity metrics using fuzzy integration 査読あり
王勇 犬塚信博 石井直宏
Proceedings of Third Pacific Rim International Conference on Artificial Intelligence (PRICAI'94) PRICAI 10 ( 5 ) 1028 - 1034 1994年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
フレームによる知識表現で表現された対象に対する類似性尺度をファジー積分を用いて与える方法を提案した。フレーム表現は対象を属性とその値で表現する知識表現の一般的な形式であり、値はさらに下位の構造をもつ。過去の事例と与えられた事例の間の類似度を計算するため、ファジー積分を用いた。ファジー積分によって計算された類似情報を、今後の利用のために類似フレームとして格納し、事例館のマッチング情報とする。シミュレーションによって評価を行った。
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Representative Sample of LISP Program inference from Examples 査読あり
犬塚信博 高橋健一 石井直宏
International Journal of Systems Science Taylor & Francis 23 ( 8 ) 1321 - 1334 1992年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
LISPプログラムを帰納的に合成する論文の1のアルゴリズムについて、これを事例の性質とアルゴリズムの振舞いについて検討した論文2の結果に基づいてサンプル事例を性質のよいもの(典型的サンプル)へ変換手法を与えた。サンプル事例の典型性は事例の構造に関する性質である。典型的なサンプルの存在を保証できる範囲において、典型的なサンプルへの変換をユーザへの問合せを用いて行うことができることを示し、評価実験を行った。
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視野に基づいた知識表現とその意味 査読あり
犬塚信博 石井直宏
電子情報通信学会論文誌A 電子情報通信学会 J75-A ( 6 ) 1098 - 1105 1992年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
概念の意味を、内包的意味として捉えるための形式的枠組みとして概念システムを定義し、そこで記述の変換として概念の理解を学習として捉える理論を与えた。この論文では、人が一度に想定できる概念の集合には限りがあり、この集合を視野と呼び、視野として想定することのできる集合の違いが概念の意味を与えているというアイデアを形式的に記述したものである。概念の記述の違いによって必要となる視野が異なることが概念の意味的な違いをもたらす。
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バイアスの変更に対応できる学習戦略 査読あり
山田太一 犬塚信博 石井直宏
電子情報通信学会論文誌D-II 電子情報通信学会 J75-A ( 4 ) 762 - 769 1992年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
概念を表現するための語彙や文法(バイアス)が異なると学習結果が変わる。語彙バイアスの変化に対応できる学習アルゴリズムを提案し、正当性を証明した。語彙バイアスは、対象を記述する属性について、どのような属性値に語彙を与えるかによって定められる。したがって、語彙は属性値集合であり、新たな属性値集合が語彙として加えられたときに学習アルゴリズムが学習途中の概念を変更する仕組みを与える必要がある。論文ではバージョン空間法にこの仕組みを与え、正しく学習が行われることを示した。
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Learning strategy for changes of conceptual bias 査読あり
犬塚信博 山田太一 石井直宏
Proceedings of 1992 International Computer Symposium(ICS'92) ACM Press 854 - 860 1991年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
概念を表現するための語彙や文法(バイアス)が異なると学習結果が変わる。語彙バイアスの変化に対応できる学習アルゴリズムを提案し、正当性を証明した。語彙バイアスは、対象を記述する属性について、どのような属性値に語彙を与えるかによって定められる。したがって、語彙は属性値集合であり、新たな属性値集合が語彙として加えられたときに学習アルゴリズムが学習途中の概念を変更する仕組みを与える必要がある。論文ではバージョン空間法にこの仕組みを与え、正しく学習が行われることを示した。
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Representation and Learning of Concepts Based on Scope 査読あり
犬塚信博 石井直宏
Proceedings of 1991 International Conference on Industrial Electronics, Control and Instrumentation (IECON '91) IECON 1617 - 1621 1991年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
概念の表現と概念の学習の性質について、検討した。概念の意味は、通常その概念に当てはまる対象の集合、即ち外延によって与えられる。しかし、この場合概念の定義が全く異なっていても同じ意味を与えられることになる(例:宵の明星と明けの明星は、共に外延的には金星)。こうした問題は、内包論理も問題として古くから議論されているが、論文では記述の違いを陽に扱う意味論によって解決を試みた。記述の異なる定義には異なる意味を付与するための形式的枠組みを与えた。
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例からのLISPプログラムの帰納的推論における典型例の検討 査読あり
犬塚信博 高橋健一 石井直宏
電子情報通信学会論文誌D-II 電子情報通信学会 J73-D-II ( 10 ) 1761 - 1769 1990年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
前出論文で与えたプログラミング言語LISPの関数を帰納的に合成するアルゴリズムに関する検討を行った。関数の事例からの帰納では事例集合の性質によって機能の成否が決まる。そこで、事例の典型性と呼ぶ性質を定義し、この性質を持つ事例を与えた場合、関数合成の結果、意図する関数が得られることを示した。典型性は、構造を同じくする事例のから、最簡な事例が与えられ、その集合が事例空間において線形集合を作り、そして、事例集合において簡単さの順序で抜けている事例がないことである。
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犬塚信博 高橋健一 石井直宏
電子情報通信学会論文誌D-II 電子情報通信学会 J72-D-II ( 9 ) 1484 - 1792 1989年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
プログラミング言語LISPの形式で関数を入出力事例から帰納的に合成するため、高階関数を用いたアルゴリズムを提案し、正当性を証明した。高階関数とは、関数を引数としてとることのできる関数で、汎関数とも呼ばれる。再帰的な関数の意味を与えるために用いられる汎関数の概念を繰り返し適用することで、事例の繰り返し構造を見出す方法である。正当性は、この方法で合成された関数(再帰的関数)が、目的の繰り返し構造を計算する関数に一致することを再帰関数の意味論を用いて証明している。