講演・口頭発表等 - 小澤 智宏
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Syntheses and properties of artificial siderophore-Fe(III) complexes and its application to microbe-detection tools
Suguru ENDO, Hiroki IDO, Tomohiko INOMATA, Tomohiro OZAWA, and Hideki MASUDA
金属の関与する生体関連反応シンポジウム
開催年月日: 2017年06月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東京理科大学(神楽坂)
微生物センサーを目指して基板上に修飾可能な人工シデロフォアを設計・合成した。合成したシデロフォアは、鉄捕捉部位でありかつレセプター認識部位であるヒドロキサム酸とカテコールならびにそのハイブリッド型を導入し、基板に吸着させたものをセンシング材料として調製した。センシングには高感度で知られている推奨マイクロバランス法を用いて微生物の検出を試みたところ、鉄捕捉部位の認識による微生物選択性を示すとともに比較的高感度でその場観察可能なセンサーであると評価できた。
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イオン液体修飾チタニア電極を用いた色素増感型太陽電池
松永彩花、猪股智彦、小澤智宏、増田秀樹
日本化学会第97春季年会 日本化学会
開催年月日: 2017年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:慶應義塾大学
色素増感型太陽電池(DSSCs)はシンプルな構造や低い製造コストが魅力であり、次世代型太陽電池として幅広く研究されている。しかし凝集した色素分子間や電解質とチタニア(TiO2)電極の間で生じている電荷再結合が効率を妨げる大きな要因のひとつに挙げられている。本研究では、チタニア電極に吸着可能なカルボン酸部位を持つイオン液体(IL)を色素と共に導入し、色素の凝集緩和や、電解質の電極への過度な接近の抑制による変換効率向上を目指した。イオン液体の吸着部位からホスホニウムまでの鎖長を4、8、11(それぞれ4IL,8IL,11ILとする)と変化させて比較した結果、4ILが一番良い結果が得られた。これは電子移動のしやすさに起因するものではないかと考えている。
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空間制御されたイオン液体修飾電極に固定化された金属錯体の電気化学的挙動
下畑浩隆・北川竜也・猪股智彦・小澤智宏・増田秀樹
日本化学会第97春季年会 日本化学会
開催年月日: 2017年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:慶應義塾大学
イオン液体の薄膜層を有する材料に触媒を担持させることで触媒能の向上やデバイスへの応用を目指す研究が多く行われている。この背景にはイオン液体薄膜層がもたらす特異的な反応場による新たな高機能材料開発への期待がある。これまでに大きなヘッドグループをもつホスホニウム型イオン液体を金電極上に修飾し、イオン液体間の空間に機能性分子を担持することで、機能性の向上やセンシング材料の開発に成功している1, 2。この材料の特徴としては機能性分子をその構造を変化させることなく、また均一系に近い形で基板に修飾できることである。本研究では機能性分子を担持可能な空間をイオン液体の長さを変えることによってナノレベルで制御し、その効果について導入された金属錯体の電気化学的挙動を通じて検討した。
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配位不飽和なコバルト錯体を用いた窒素分子の触媒的なシリル化反応
鈴木達也・藤本佳介・猪股智彦・小澤智宏・増田秀樹
日本化学会第97春季年会 日本化学会
開催年月日: 2017年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:慶應義塾大学
小分子活性化において、窒素分子の活性化はその安定さ故に最も困難な反応の一つである。本研究では新規コバルト錯体を合成し、より高活性なアンモニア合成触媒の開発を目指した。イミノホスホラン配位子(NpNPiPr)1を有するコバルト(II)錯体[CoCl(NpNPiPr)]を新規に合成した。この錯体を窒素雰囲気下、KC8により一電子還元したところ、9:1の割合でT型コバルト(I)錯体[Co(NpNPiPr)]及びその窒素付加体[Co(N2)(NpNPiPr)] が生成していることがX線結晶構造解析から明らかとなった。また、温度可変UV-vis及び1H-NMRスペクトルより、溶液状態において[Co(NpNPiPr)]と[Co(N2)(NpNPiPr)]との間に平衡が存在することを明らかにした。
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pMMOの活性中心をモデル化した非対称二核銅(II,III)錯体の合成と性質
西村姿吹・落合達矢・猪股智彦・小澤智宏・増田秀樹
日本化学会第97春季年会 日本化学会
開催年月日: 2017年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:慶應義塾大学
メタンモノゲナーゼは常温常圧でメタンをメタノールに変換可能な酵素であり、その反応機構の解明が燃料電池の電極材料の開発面から注目されている。本研究では酵素の活性中心に見られる非対称場に着目し、非対称場を与えることが可能な配位子を設計・合成した。そのCu(II)錯体を合成したところ高い電子供与能を有する骨格においては平面構造を、相対的に低い電子供与能を有する骨格においては、ピラミッドあるいは三方両錘構造を有する5配位であった。1等量の酸化剤を添加すると1つのCu(II)イオンが酸化され、混合原子価Cu(II)Cu(III)錯体が生成した。
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Electrochemical evaluation of molybdenum-dinitrogen complexes in ionic liquid and its application for ammonia synthesis
Akira Katayama, Tomohiko Inomata, Tomohiro Ozawa, Hideki Masud
日本化学会第97春季年会 日本化学会
開催年月日: 2017年03月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:慶應義塾大学
大気中の窒素を電気化学的にアンモニアに変換するシステムを構築するため、窒素配位錯体とイオン液体を組み合わせた。本発表では、イオン液体の有無により窒素の配位環境に与える影響を検討した。イオン液体存在下では、無い場合(2核錯体)と異なり単核の錯体が生成していた。これはイオン液体のカチオン成分が静電的な相互作用を通じて安定化していることを示唆する結果である。また-0.3Vで低電位電解を実施したところ、78%収率でアンモニアが生成した。
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選択的一酸化窒素センシングを指向した平面4配位構造を有するCo(III)錯体の構築
三品律子、猪股智彦、小澤智宏、増田秀樹
日本化学会第97春季年会 日本化学会
開催年月日: 2017年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:慶應義塾大学
生体内で生命維持に欠かせない一酸化窒素(NO)分子は、その濃度が大幅に変化すると動脈硬化をはじめとする種々疾病を引き起こす要因となる。本研究では生体内NOを検出でき、かつ高い選択性を有する金属錯体分子の開発を行っている。今回は、アミダトーアルコキソ型コバルト(III)錯体を合成し、そのNOとの反応性を検討した。配位子からの強い電子供与により、NOに対する選択性が非常に高かった反面、反応性は極端に低下した。NOの反応性については、各種分光学低手法により検討した。
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Synthesis and reactivity of cyclophane type metal complexes bearing M-C bond for N2 activation
Yoshiyuki Takemoto, Li Zilong, Tomohiko Inomata, Tomohiro Ozawa, Hideki Masuda
日本化学会第97春季年会 日本化学会
開催年月日: 2017年03月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:慶應義塾大学
酵素ニトロゲナーゼは、空気中の窒素をアンモニアに常温常圧で変換しており、高いエネルギーを消費するハーバーボッシュ法に変わる触媒設計の規範として注目されている。結晶構造解析の結果、活性中心は特殊なFe-Sクラスターからできており、4級炭素がFeイオンに配位結合している。その特殊な配位が反応性に関与していると仮定して、炭素配位可能な鉄ーマクロサイクル錯体を合成した。結晶構造解析の結果、炭素配位のトランスは、窒素分子が配位可能な空間を有していた。酵素の阻害剤として知られている一酸化窒素を反応させたところ、1960,2019cm-1に新たな吸収極大が現れたことから、2つの環境が異なるCO分子が配位結合していることがわかった。これにより窒素分子が配位可能な電子環境(π-逆供与結合が可能な環境)であることがわかった。
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N2O2型配位子を用いた高原子価コバルト錯体による酸化反応の検討
扇玉智徳、猪股智彦、小澤智宏、増田秀樹
日本化学会第97春季年会 日本化学会
開催年月日: 2017年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:慶應義塾大学
高原子価の金属錯体の酸素付加体は、高い酸化能力をしめすことが知られており化学反応において非常に重要である。本研究では高い酸化数を優位に取りうる環境を与える配位子を設計・合成してその酸素誘導体との反応性を検討した。ここではフェニル基に誘導した置換基が異なるアミダトーフェノラト型配位のコバルト(II) 錯体を用いた。その酸素ガスとの反応を検討したところ、置換基がtert-Bu基の場合にはその電子ドナー性から高原子価状態を安定化し、Co(IV)=Oに近い性質を、Cl基を用いた場合にはCo(III)-O-O種が生成していると予想できる分光学的挙動が確認できた。
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新規Pd合金膜モジュールを用いた水素化還元反応
小澤智宏、遠藤 卓、猪股智彦、増田秀樹、川瀬広樹、伊藤正也
日本化学会第97春季年会 日本化学会
開催年月日: 2017年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:慶應義塾大学
Ag-Pd水素分離膜を水素透過可能なセラミック支持体にコーティングし、セラミック支持体側から水素導入が可能な形状を持ったPd合金膜モジュールを新規に開発した。この水素活性可能を検討するため、一般的な水素添加還元反応(接触水素化反応)に用いられる触媒を本モジュール変えて、中圧水素環境下で実験を行った。エーテルの水素化脱ベンジルにおいてはゆっくりと反応が進行するため、ベンジル基の逐次生成が時間の関数として観測された。
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Syntheses of some N4 type Co-nitrosyl complexes and thesubstituent effect for their properties
Shiori Goto, Yuya Kimoto, TomohikoInomata, Tomohiro Ozawa, Hideki Masuda
日本化学会第97春季年会 日本化学会
開催年月日: 2017年03月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:慶應義塾大学
体内で生命維持にかかわる小分子の1つに一酸化窒素(NO)がある。これは脳内情報伝達、血圧調整、免疫にかかわっているが、NO放出材料は異常低濃度にある体内環境において薬剤として期待されている。本研究では外場によりNO放出可能な金属錯体材料の開発を目指して、アミド窒素原子を含む4座配位子を合成してそのコバルト(III)錯体のNOとの反応性、ならびに可視光によるNO放出能を検討した。
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2 FUNCTIONALIZATION WITH T-SHAPED COBALT COMPLEX BEARING IMINOPHOSPHORANE LIGAND 国際会議
Tatsuya SUZUKI, Keisuke FUJIMOTO, Tomohiko INOMATA, Tomohiro OZAWA, Hideki MASUDA
8th Asian Biological Inorganic Chemistry Conference
開催年月日: 2016年12月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
開催地:New Zealand
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HIGH PERFORMANCE MICROBE DETECTION SYSTEM USING HYBRID-TYPE ARTIFICIAL IRON SIDEROPHORES 国際会議
Suguru ENDO, Tomohiko INOMATA, Tomohiro OZAWA, and Hideki MASUDA
8th Asian Biological Inorganic Chemistry Conference
開催年月日: 2016年12月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
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高原子価コバルト錯体による酸化反応の検討
扇玉智徳、猪股智彦、小澤智宏、増田秀樹
第49回酸化反応討論会
開催年月日: 2016年11月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:徳島大学
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Oxygen Reduction Reaction Induced by a Non-heme Diiron coplex Immbilized in an Ionic Liquid Layer Modified on a Au Electrode 国際会議
Tatsuya Kitagawa, Junpei Nishino, Yuya Hayashi, Tomohiko Inomata, Tomohiro Ozawa, Yasuhiro Funahashi, Hideki Masuda
EMN on IL meeting
開催年月日: 2016年11月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:Thailand
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光制御可能な一酸化窒素放出金属錯体の合成とその抗菌性能の評価
後藤栞、木本雄也、猪股智彦、小澤智宏、増田秀樹
第47回中部化学関係学協会支部連合秋季大会
開催年月日: 2016年11月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:豊橋技術科学大学
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イオン液体中における金属錯体の電気化学的挙動の評価とアンモニア合成への応用
片山 精、猪股 智彦、小澤 智宏、増田 秀樹
第47回中部化学関係学協会支部連合秋季大会
開催年月日: 2016年11月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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新規イミノホスホランーコバルト錯体を用いた窒素分子の触媒的アンモニア合成
鈴木 達也、藤本 佳介、猪股 智彦、小澤 智宏、増田 秀樹
第47回中部化学関係学協会支部連合秋季大会
開催年月日: 2016年11月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:豊橋技術科学大学
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鉄-炭素結合部位を導入したシクロファン型錯体の性質と鉄錯体における窒素との反応性およびアンモニア生成への展開
竹本嘉透、猪股智彦、小澤智宏、増田秀樹
第47回中部化学関係学協会支部連合秋季大会
開催年月日: 2016年11月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:豊橋技術科学大学
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ハイブリッド型人工シデロフォア-鉄錯体修飾基板を用いた微生物検出センサーの開発
遠藤卓、居戸裕樹、猪股智彦、小澤智宏、増田秀樹
第47回中部化学関係学協会支部連合秋季大会
開催年月日: 2016年11月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:豊橋技術科学大学