講演・口頭発表等 - 酒向 慎司
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リズム木構造を用いたクラスNグラムによる旋律の演奏表情を考慮した伴奏のリズム生成
宮田 佳奈, 酒向 慎司, 北村 正
情報処理学会第75回全国大会 情報処理学会
開催年月日: 2013年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東北大学 川内キャンパス
本研究では、重要な楽曲構成要素の一つである伴奏のリズム生成について検討する。実演奏データから伴奏のリズムを抽出し、楽曲ごとにリズムのモデルを生成することで、まとまりのあるリズム生成を行う。抽出したリズムを、前後の流れを考慮するためNグラムによりモデル化し、その際、学習の希薄性の問題を解決するため、クラスNグラムを用いる。クラス分類にリズム木構造を用いることで、類似したリズムを同じクラスへ分類する。また、演奏表情を持った旋律を入力とすることで、演奏表情を考慮した上で最も相応しいリズム列を決定し、より曲の雰囲気に合ったリズムを生成する。また、聴取実験により、本手法の有効性を検証する。
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長田 若奈, 酒向 慎司, 北村 正
情報処理学会第75回全国大会 情報処理学会
開催年月日: 2013年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東北大学 川内キャンパス
バイオリンは1つの音高に複数の弦の押さえ方が存在するため,楽曲を演奏する際には適切な運指を決定する必要がある.しかし,楽譜には運指は書かれていないことが多く,特に初級者にとって運指決定は難しいとされている.そのため,本研究では楽譜から最適運指を推定する方法を提案する.提案法では,音符列に対応する様々な押弦の状態列を考え,押弦とその遷移の難易度に基づいてバイオリンの最適運指を決定する.また,ビブラートの有無や弦の選択が音符長に依存すると考え,これらを考慮した最適運指を動的計画法により推定する.提案法で推定された運指と教本の運指を比較することにより,提案法の有効性を確認した.
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岩月 靖典, 酒向 慎司, 北村 正
情報処理学会第75回全国大会 情報処理学会
開催年月日: 2013年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東北大学 川内キャンパス
本研究では個人性を考慮した楽曲の印象推定を行う.楽曲の印象が個人により異なるため,個人性の考慮は高精度な印象推定に必要不可欠な要素である.しかしながら,印象は個人毎に完全に独立ではなく,類似した嗜好を持つ人々は印象も類似していることが報告されている.この類似性を捉えるために,プロフィール情報を用いたグルーピングを行い,個人性を考慮する.一方,印象の傾向が類似していても,印象の評価の幅は個人により大きく異なるという問題がある.そこで,間隔尺度の印象データを順序尺度として捉えることで印象の正規化を試みる.実験では印象の個人性と順序関係が考慮されたモデルと従来の考慮されていないモデルの精度を比較する.
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任意の言葉による楽曲感性検索のための感性語による印象空間生成
頭川 愛, 酒向 慎司, 北村 正
情報処理学会第75回全国大会 情報処理学会
開催年月日: 2013年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:東北大学 川内キャンパス
現在感性による楽曲検索に関する研究が多くなされているが,与えられた感性語から選択する方法など入力方法が限定されているものが多く,様々な表現には対応していない.本研究は,任意の言葉による楽曲感性検索を実現する手法として,任意の言葉と楽曲を同じ印象空間に配置することで,それらの類似関係を定める方法を提案する.そこで,あらゆる言葉を配置できるような印象空間が必要となるが,既存の印象空間では言語間のずれが生じる可能性があるため,実データである14対の感性語対による聴取実験の結果を用いて印象空間を生成する.そして,感性語との類似関係を明らかにすることによって,任意の言葉を印象空間に写像する.
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山本 龍一, 酒向 慎司, 北村 正
インタラクション2013 情報処理学会 ヒューマンコンピュータインタラクション研究会,グループウェアとネットワークサービス研究会,ユビキタスコンピューティングシステム研究会,エンタテインメントコンピューティング研究会
開催年月日: 2013年02月 - 2013年03月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
開催地:日本科学未来館 (Miraikan)
協奏とは,複数人が同時に演奏を行う演奏形態である.人の演奏にはテンポの揺らぎ,演奏誤りなどの不確実性が含まれるが,人はそのような演奏を聴き,相手に合わせて演奏を行うことができる.本稿では,そのような人の働きを機械で実現する試みとして,楽器演奏者の演奏に自動的に追従して伴奏を再生させる自動伴奏システムを提案する.協奏において人の演奏に合わせようとする働きは,計算機によって奏者が楽譜上のどの位置を演奏しているのかを瞬時に認識し,次の演奏位置を予測する問題と捉えられ,楽譜追跡と呼ばれる.本研究では,テンポの揺らぎ,演奏誤りなどを含む人の演奏を確率モデルとして記述することで,演奏の不確実性に頑健な楽譜追跡を実現し,多声楽器に対応可能な音響入力自動伴奏システムを構築した.
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利用者のプロフィールを用いた個人性を考慮した楽曲の印象推定
岩月 靖典, 酒向 慎司, 北村 正
2012年度 HCGシンポジウム 電子情報通信学会
開催年月日: 2012年12月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:くまもと森都心(しんとしん)プラザ
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隠れマルコフモデルを用いたバイオリンの運指推定
長田 若奈, 酒向 慎司, 北村 正
平成24年度電気関係学会東海支部連合大会 電気関係学会東海支部
開催年月日: 2012年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:豊橋技術科学大学
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スペクトル包絡を考慮した環境電磁波の季節別HMMによる異常検出
中村 祐二朗, 水野 隼輔, 酒向 慎司, 北村 正
平成24年度電気関係学会東海支部連合大会 電気関係学会東海支部
開催年月日: 2012年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:豊橋技術科学大学
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感情音声の聴取時における脳波活動の時間的変化の解析
飯島 佑紀, 酒向 慎司, 船瀬 新王, 北村 正
平成24年度電気関係学会東海支部連合大会 電気関係学会東海支部
開催年月日: 2012年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:豊橋技術科学大学
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多声MIDI 演奏の楽譜追跡における装飾音のモデル化と自動伴奏への応用
中村 栄太, 山本 龍一, 酒向 慎司, 齋藤 康之, 嵯峨山 茂樹
日本音響学会2012年秋季研究発表会 日本音響学会
開催年月日: 2012年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:信州大学長野(工学)キャンパス
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パート間のメロディの調和を考慮した合唱に対する音高推定
河合 彬弘, 酒向 慎司, 北村 正
日本音響学会2012年秋季研究発表会 日本音響学会
開催年月日: 2012年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:信州大学長野(工学)キャンパス
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セミマルコフ条件付き確率場を用いた音楽音響信号と楽譜のアライメント
山本 龍一, 酒向 慎司, 北村 正
日本音響学会2012年秋季研究発表会 日本音響学会
開催年月日: 2012年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:信州大学長野(工学)キャンパス
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ロボット見守りサービスに先駆けた利用者の心理状態推定
杉本 健, 加納 政芳, 中村 剛士, 酒向 慎司
第30回ロボット学会学術講演会 日本ロボット学会
開催年月日: 2012年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:札幌コンベンションセンター
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単語共起頻度データベースを使用した任意の言葉の印象に合った楽曲検索
頭川 愛, 酒向 慎司, 北村 正
第11回情報科学技術フォーラム(FIT2012) 情報処理学会,電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ,電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ
開催年月日: 2012年09月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:法政大学 小金井キャンパス
近年の楽曲検索において,キーワードを用いた検索以外にも多様な手法が提案されている.その一例として感性検索が挙げられ,ユーザが求める楽曲の印象を入力とすることから,具体的な曲名などがわからないときにも有効であり,未知の音楽を発見できる効能も期待できる.このような感性に基づいた楽曲検索の研究はこれまでにもいくつかなされているが,一定の印象語から選択する方法など,検索システムの入力方法が限定的なものが多かった.しかし,音楽を言葉で言い表す際には様々な語が用いられ,複数の語や文章のような形で表現されることも多いことから,音楽を形容するための語は種類や数に制約のない形が望ましいと考えた.そこで,限られた印象語と楽曲の対応付けを明らかにしたHevnerの研究を利用し,あらゆる言葉をHevnerの印象語群で表すことで任意の言葉の入力を可能とした楽曲検索を提案する.各軸を印象語群と対応させた空間を設定し,印象が明らかである言葉を代表語としていくつか配置することで,それらを基準として入力語の位置を決定する.その点に最も近い楽曲が入力語にふさわしいものであるといえる.先行研究では,ある言葉と類似している語として共起確率の上位100語を使用したが,代表語が少ないため入力語が適切に印象空間に写像されないという問題が生じた.これは,より下位にある言葉も類似語として用いることで解決されると思われる.本研究では,類似語を増やすことで検索できる語数を多くし,かつ共起確率をどれほどの語数用いると最適であるかを実験によって調べた.
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隠れセミマルコフモデルと線形動的システムを組み合わせた音楽音響信号と楽譜の実時間アライメント手法
山本 龍一, 酒向 慎司, 北村 正
情報処理学会 第96回音楽情報科学研究会 情報処理学会
開催年月日: 2012年08月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:近江町交流プラザ
本稿では,楽譜に基づく音楽音響信号から,演奏位置とテンポを推定する問題について論じる.隠れセミマルコフモデル (HSMM) に基づく演奏位置推定と,線形動的システム (LDS) に基づくテンポ推定を組み合わせることで,入力信号の未来の情報が使えない制約の元で効果を発揮する実時間拍予測アルゴリズムを提案する.具体的には,遅延を許容して信頼性のある演奏位置を推定し,テンポを用いて現在位置を予測する.クラシック音楽およびジャズ音楽データベースを用いてオンセット検出に関する評価実験を行った結果,提案する実時間拍予測アルゴリズムを用いることで,許容誤差 300ms において約 15% 精度が向上することが確認された.
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多声MIDI演奏の楽譜追跡における演奏の即興性のモデル化と自動伴奏への応用
中村 栄太, 山本 龍一, 酒向 慎司, 齋藤 康之, 嵯峨山 茂樹
情報処理学会 第96回音楽情報科学研究会 情報処理学会
開催年月日: 2012年08月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:近江町交流プラザ
人間の演奏に対して自動的に伴奏を同期する,自動伴奏において楽譜追跡は重要な問題である.本稿では,装飾音や即興的な楽句を含む楽曲・演奏に対して追従可能な楽譜追跡について述べる.装飾音のモデル化を演奏生成を記述する隠れマルコフモデルを用いて行うとともに,さらに一般の即興的楽句の構造を記述する方法について議論する.このモデルを用いた楽譜追跡アルゴリズムを示し,その有効性を実際の演奏を用いて評価する.また,このアルゴリズムを用いた自動伴奏システムを構築し,その動作を確認する.
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関係調を考慮したHMMに基づく音響信号の自動和音認識と類似曲分類
杉山 雄一, 酒向 慎司, 北村 正
情報処理学会第74回全国大会 情報処理学会
開催年月日: 2012年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:名古屋工業大学
音楽コンテンツの多様化・大規模化に伴い,柔軟な楽曲検索の枠組みが求められている.既存の楽曲検索として,楽曲に付与された情報を基にした検索手法が一般的であるが,加えて楽曲の持つ音響的な特徴を解析し利用することで,より柔軟な検索が可能になると考える.本稿では,基礎的研究として,音響的な特徴を用いて楽曲間の類似性を評価する手法を提案する.楽曲の大域的な特徴を表現する要素として和音進行に着目し,確率モデルに基づき音響信号から和音進行を推定し,楽曲間の和音進行を比較することで楽曲間の類似性を推定する.その際,和音進行に関する音楽的知見として,和音間の関係性を表す関係調の理論を考慮することで,人間の聴覚機能により特化した形での推定を試みる.また主観評価実験により,本手法の有用性を示す.
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趙 洪岩, 酒向 慎司, 北村 正
情報処理学会第74回全国大会 情報処理学会
開催年月日: 2012年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:名古屋工業大学
個人情報流出や不正アクセスが相次ぎ、情報保護への関心が高まっている。その中で、利用者に低負担な個人認証の手法として話者認識が注目されている。これまでに、ケプストラムをGMMによりモデル化する手法が提案されている。この手法では全音素を統合して学習、認識を行うが、個人認証を行うには不十分な精度であった。そこで、音素の情報によりモデルを分割し、GMMを学習することで精度の向上を図る。しかしながら、全音素を分割した学習では、モデル数が増加し、学習データが不足するため、認識精度が低下する恐れがある。本研究では、決定木により音素をクラスタリングし、類似した音素を連結学習することにより、この問題を解決する。
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宮田 佳奈, 酒向 慎司, 北村 正
情報処理学会第74回全国大会 情報処理学会
開催年月日: 2012年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:名古屋工業大学
作曲を支援する手法を提案する。作曲を行う際に、旋律だけを思いつくことはできても、その旋律に伴奏をつけることは一般的には難しく、面倒な作業である。そこで、旋律に対して伴奏を自動で生成することで、ユーザーの作曲活動の負荷を軽減する。演奏表情を持ったシンボリックな旋律を入力し、入力に対して自動で伴奏生成を行う。また、入力された演奏情報の音量や音の長さなどを、生成される伴奏の和音やリズムに反映させる。これにより、ユーザーの意思をより反映した曲の生成を行う。また、評価実験を通じて提案手法の妥当性を問う。
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水野 隼輔, 酒向 慎司, 北村 正
情報処理学会第74回全国大会 情報処理学会
開催年月日: 2012年03月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
開催地:名古屋工業大学
地震発生時に地殻から異常放射される電磁波から地震予知を行う研究が進められている。我々の研究グループでは、全国約40ヶ所でELF帯(233Hz)の環境電磁波を観測している。環境電磁波は日変動を有し、さらに季節や天候による影響により複雑な変動を伴う。そこで、隠れマルコフモデル(HMM)を用いて定常的な日変動パターンをモデル化し、その尤度変化から異常を検出する方法を提案する。提案法では、過去に発生した地震の2週間前に尤度の低下を確認することができる。しかし、地震前兆と無関係と思われる日でも季節的な特徴から発生する雑音により、尤度の低下がみられる。そこで季節別のモデルを作成することにより、異常検出率の精度向上を目指す。