犬塚 信博 (イヌヅカ ノブヒロ)

INUZUKA Nobuhiro

写真a

所属学科・専攻等

情報工学教育類 知能情報分野/創造工学教育類
情報工学専攻 知能情報分野
創造工学教育推進センター

職名

教授

連絡先

連絡先

外部リンク

学位

  • 博士(工学) ( 名古屋工業大学 )

  • 工学修士 ( 名古屋工業大学 )

研究分野

  • 情報通信 / 知能情報学

  • 情報通信 / データベース

  • 情報通信 / 情報学基礎論

出身学校

  • 名古屋工業大学   工学部   情報工学   卒業

    - 1987年03月

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    国名:日本国

出身大学院

  • 名古屋工業大学   工学研究科   電気情報工学   博士課程   修了

    - 1992年03月

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    国名:日本国

学外略歴

  • 日本学術振興会   日本学術振興会特別研究員

    1990年04月 - 1992年03月

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    国名:日本国

  • 日本学術振興会海外特別研究員   日本学術振興会特別研究員

    1994年04月 - 1996年03月

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    国名:日本国

所属学協会

  • 日本学生相談学会

    2012年01月 - 現在

  • 日本科学哲学会

    2008年04月 - 現在

  • 国際計算機学会(ACM)

    2005年04月 - 現在

  • 計測自動制御学会

    2004年04月 - 現在

  • 情報処理学会

    2003年04月 - 現在

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研究経歴

  • 人間関係分析のための知識発見アルゴリズム

    科学研究費補助金  

    研究期間: 2015年04月 - 2019年03月

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    社会的ビッグデータへのデータマニングの展開が注目されている。本課題は情報工学分野が十分に踏み込めずにいる人々のミクロの構造分析・解明に挑戦する.論理を用いた分析や形式概念分析等の論理的・形式的手法と実際の人間関係に基づくフィールドワーク的視点を入れた社会ネットワークの特徴分析や人の行動と社会的文脈の対応付けに挑む.

  • 相談構造の特徴を重視した学生相談記録システムの開発

    その他の研究制度  

    研究期間: 2011年12月 - 2012年07月

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    教育環境の変化と社会の抑うつ的状況から学生相談には社会的要求が高まっている。その一方で専門カウンセラーの配置など、人的負荷が高く、相談を分析し教育に反映するまで手が回らない。研究責任者は情報工学を専門としつつ、学生相談に関わり、学生相談の情報的特徴を分析してきた。相談は複数の人間関係が本質的で、時系列の追体験的記録が必要など、医療の記録にない特徴を有し、また構造が豊かで情報分野で挑戦すべき課題に富む。既に研究責任者は学生相談を分析し記録方式を提案している。本課題はこの分析に基づいて記録システムを設計し、実際のデータに近い模擬データで実証する。教育産業への技術移転を図り、教育機関の需要に供する。

  • 科学的・合理的な学生相談手法を確立するための情報科学的研究

    科学研究費補助金  

    研究期間: 2011年05月 - 2013年03月

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    閉塞感に伴って増す学生相談の重要性に情報科学から臨む。明晰な理解を伴って学生を相談・指導すること(合理的相談)が重要と位置づけ、事例から知見を引出す科学的手法の構築をする。
     このため相談事例データベースを構築し、分析法を人工知能と知識処理から与える。学生を取り巻く人物・組織・環境との関係、時間経緯、対処等から複雑に構成される相談事例の表現形式、事例の秘匿性確保、周辺知識を利用した影響分析を、最新の分析手法で構成する。相談事例を扱うための表現法、分析法を精査し、利用可能な技術を見極めることが目的であり、これを用いた実際の運用、知識を共有した学生指導ネットワークやそれによる健全なキャンパスの構築については中長期的目標とする。

  • 関係型データマイニング法の実利用試験

    JST地域イノベーション創出総合支援事業  

    研究期間: 2010年10月 - 2011年03月

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    データに潜む規則性を獲得するデータマイニング技術(以下,DM)は経営,医療,金融等あらゆる分野で注目される。関係型DMは述語論理(述語と関係は同義)を基礎に論理パターンを抽出する技術で,AI(人工知能)分野で起こり,現在注目される。関係型DMは構造的対象(*)の分析に有用だが計算負荷が高い。申請者はこれまでに計算負荷の飛躍的軽減を実現し、21年度シーズ発掘研究でこれの実装方式を構築した。本提案はこれを通信ログ、社会ネットワーク等の複数の応用分野の実データで試験し、実利用環境でシステム実装を調整することにある。

  • 関係型データマイニングに基づく統合的データ分析システムの開発

    JST地域イノベーション創出総合支援事業  

    研究期間: 2009年10月 - 2010年03月

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    データに潜む規則性を獲得するデータマイニング技術(以下,DM)は経営,医療,金融等あらゆる分野で注目される。関係型DMは述語論理(述語と関係は同義)を基礎に論理パターンを抽出する技術で,AI(人工知能)分野で起こり,現在注目される。関係型DMは構造的対象(*)の分析に有用だが計算負荷が高い。申請者はこれまでに計算負荷の飛躍的軽減を実現した。この技術を用いたデータ分析システムの完成が目標である。このため,標準的データベース(DB)と接続する実装方式,目的志向的操作性,抽出知識の可視化/再利用技術を含む統合システムのプロトタイプを開発する。

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論文

  • POSデータを用いた注文傾向による店舗間の関係分析 査読あり

    安井 彰悟,武藤 敦子,島 孔介,森山 甲一,松井 藤五郎,犬塚 信博

    情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM)   2023-BIO-73 ( 12 )   1 - 6   2023年10月

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    担当区分:最終著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:情報処理学会  

    消費者の購買行動を分析する技術としてPOSデータ分析がある.商品の売り上げ向上のために小売店の売り上げ全体におけるジャンル別の商品売上割合をもとに店舗をクラスタリングし,クラスタ内の店舗で扱う商品や立地等傾向を明らかにする手法がある.しかし,飲食店においては売り上げだけではなく顧客個人の注文方法に傾向がみられる.そこで本研究では,レシートごとの注文から非負値行列因子分解を用いて注文傾向を抽出し店舗の分類を行う手法を提案する.この手法では頻出する注文傾向で店舗を分類するため,店舗のニーズと立地・環境との関連性の特定に活用が可能になる.実験では,実店舗である飲食店のPOSデータに対して本提案手法を適用し有効性を確認した.

  • マルチエージェント深層強化学習における好奇心探索の影響 査読あり

    岩科 亨, 森山 甲一, 松井 藤五郎, 武藤 敦子, 犬塚 信博

    情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM)   16 ( 2 )   80 - 90   2023年10月

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    担当区分:最終著者   記述言語:日本語  

    マルチエージェント環境には複数のエージェントが存在するが,それぞれが利己的な行動を獲得してしまうよりも,協力することでより良い結果が得られる可能性がある.報酬が疎なシングルエージェント環境で利用される好奇心探索は,未知の状態に対し報酬を与えることで最大化すべき報酬が変化し,それにともない方策も未知の状態を求めるよう変化する.それをマルチエージェント環境で用いることで,探索拡大に加え,報酬の構造の変化により,獲得できていなかった協力的な行動につながる可能性がある.好奇心探索を用いて追跡問題で実験したところ,より多くの獲物を捕まえることができた.

  • 滞在人数の日内変動を考慮した避難計画モデル

    山本 正也, 武藤 敦子, 島 孔介, 森山 甲一, 松井 藤五郎, 犬塚 信博

    情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM)   16 ( 2 )   103 - 109   2023年10月

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    担当区分:最終著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    近年,地震などの大規模な災害の発生が多く見られ,東日本大震災の際には,昼夜人口のギャップにより容量あふれが多く発生した.そのため,昼夜人口のギャップ(日内変動)を考慮して避難所を割り当てることは重要な課題になっている.避難所割当て問題において,ゼロサプレス型二分決定グラフ(ZDD)を用いることで避難所割当てのパターンを全列挙することが可能になっている.ZDDを用いた研究では,避難所までの距離と収容率で評価をしているが,移動経路での滞留は考慮しておらず,避難対象者はつねに固定した人数で行っている.そこで本研究では,移動経路での滞留を考慮するためにネットワークフローによるシミュレーション手法での評価を追加し,滞在履歴データを用いて全時間区分で評価を行うことで滞在人数の日内変動を考慮した避難所割当てを求める手法を提案する.距離・収容率・避難完了時間の3つを評価値とし,実環境を用いた実験により効果を確認した.

  • Twitterにおける会話量にともなう言葉遣いの文体的特徴変化の分析 査読あり

    武藤 敦子, 江口 明利, 高橋 昂希, 森山 甲一, 横越 梓, 吉田 江依子, 犬塚 信博

    情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM)   16 ( 1 )   1 - 7   2023年03月

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    担当区分:最終著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    社会言語学の分野では,アコモデーション理論に基づき人は会話における言葉遣いを変化させることで他者との社会的距離の操作をしたり,コミュニケーションの効率を高めたりすることが示されてきた.また,社会心理学においては,繰り返し接触することで相手への好意が高まるという単純接触効果があり,短期間で接触した回数が多い対象ほど印象が向上するという研究もある.個人間の接触の1つに会話があり,人は会話量にともない相手の印象が向上し言葉遣いを変化させることで他者との関係性を操作しているのではないかと推測できる.一方で,大規模な人の行動の観察を可能とするTwitterにおいて,リプライは個人間の会話と見なすことができる.本研究では,Twitterを対象として単位時間あたりの会話量にともなう言葉遣いの文体的特徴の変化を定量的に抽出するモデルを提案し分析を行う.提案モデルでは,個人間の会話量ごとの会話データの文体的特徴をテキスト特徴量行列とし,非負値行列因子分解を用いて単位時間あたりの会話量にともなって増減する重要なテキスト特徴量を抽出し,言葉遣いの変化を分析する.実験により,単位時間あたりの会話量が多いほど丁寧表現が減少し端的な文章になっていくこと等の言語学的知見を多数得ることができた.

    その他リンク: https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_uri&item_id=225568&file_id=1&file_no=1

  • 隠れインデックスファンド検出のための One-class SVM 出力校正法

    籔内 陽斗, 松井 藤五郎, 武藤 敦子, 島 孔介, 森山 甲一, 犬塚 信博

    研究報告バイオ情報学(BIO)   2023 ( FIN-030 )   32 - 39   2023年03月

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    担当区分:最終著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)  

    ファンド(投資信託)の中には目論見書に記された運用方針と実際の運用方針が異なる場合がある。先行研究では実際の運用方針に基づくファンドのグループ分けを目的に、月次リターンの時系列に対してk-meansとUMAPを組み合わせた手法を用いてファンドをクラスタリングする方法が提案された。しかし、k-meansによるクラスタリングではラベル情報を一切使用しないという問題がある。本論文では、インデックスファンドのラベルは正しいと仮定し、ラベル情報を使用可能な手法であるOne-class SVMを導入する。ところが、通常のOne-class SVMでは、ラベルが付与されたインデックスファンドだけをインデックスと判別するモデルを作成するため、インデックスに類似した隠れインデックスファンドをインデックスと判別することができない。この問題を解決するために、本論文ではOne-class SVMモデルの出力値に着目し、One-class SVMの出力を校正する新しい方法を提案する。提案手法を同一の指標をベンチマークとするファンド群に対して適用することで隠れインデックスファンドを見つけることができた。

    DOI: https://doi.org/10.11517/jsaisigtwo.2023.FIN-030_32

  • マルチエージェント深層強化学習における好奇心探索の影響

    岩科 亨, 森山 甲一, 松井 藤五郎, 武藤 敦子, 犬塚 信博

    研究報告数理モデル化と問題解決(MPS)   2023-MPS-142 ( 14 )   1 - 6   2023年03月

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    担当区分:最終著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)  

    マルチエージェント環境には複数のエージェントが存在するが,それぞれが利己的な行動を獲得してしまうよりも,協力することでより良い結果が得られる可能性がある.報酬が疎なシングルエージェント環境で利用される好奇心探索は,未知の状態に対し報酬を与えることで最大化すべき報酬が変化し,それに伴い方策も未知の状態を求めるよう変化する.それをマルチエージェント環境で用いることで,探索拡大に加え,報酬の構造の変化により,獲得できていなかった協力的な行動に繋がる可能性がある.好奇心探索を用いて追跡問題で実験したところ,より多くの獲物を捕まえることができた.

  • 滞在人数の日内変動を考慮した避難計画モデル

    山本 正也, 武藤 敦子, 島 孔介, 森山 甲一, 松井 藤五郎, 犬塚 信博

    研究報告バイオ情報学(BIO)   2023-BIO-73 ( 25 )   1 - 5   2023年03月

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    担当区分:最終著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)  

    近年,地震などの大規模な災害の発生が多く見られ,東日本大震災の際には,昼夜人口のギャップにより容量溢れが多く発生した.そのため,昼夜人口のギャップ(日内変動)を考慮して避難所を割り当てることは重要な課題になっている.避難所割り当て問題において,ゼロサプレス型二分決定グラフ(ZDD)を用いることで避難所割り当てのパターンを全列挙することが可能になっている.ZDD を用いた研究では,避難所までの距離と収容率で評価をしているが,移動経路での滞留は考慮しておらず,避難対象者は常に固定した人数で行っている.そこで本研究では,移動経路での滞留を考慮するためにネットワークフローによるシミュレーション手法での評価を追加し,滞在履歴データを用いて全時間区分で評価を行うことで滞在人数の日内変動を考慮した避難所割り当てを求める手法を提案する.距離・収容率・避難完了時間の 3 つを評価値とし,実環境を用いた実験により効果を確認した.

  • Evaluation of Employees by Generating Meeting Networks Using Entry and Exit Data 査読あり

    Atsuko Mutoh, Kazuma Morikida, Koichi Moriyama, Nobuhiro Inuzuka

    Proceedings of 2023 IEEE International Conference on Consumer Electronics (ICCE)   1 - 4   2023年01月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)  

    Data related to various human movements are available due to the recent development of IoT devices and communication networks, and research on the use of historical data of human movements is being actively performed. In this study, we use log data on employee movement obtained from an entry/exit management system, which has been implemented in many businesses. We propose a method for creating a social network based on employee entry/exit history and observing employee performance. We focus on meeting room-related data from entry/exit data and evaluate employees using meeting network centrality indexes. According to the experimental results, the meeting network's closeness centrality best represents job position, while the meeting network's betweenness centrality best represents employee performance.

    DOI: 10.1109/ICCE56470.2023.10043416

    その他リンク: https://ieeexplore.ieee.org/abstract/document/10043416

  • Evaluation System for Martial Arts Demonstration from Smartphone Sensor Data Using Deep Neural Networks on Noisy Labels 査読あり 国際誌

    Shohei Yamanaka, Kosuke Shima, Atsuko Mutoh, Koichi Moriyama, Tohgoroh Matsui, Nobuhiro Inuzuka

    Proceedings of 2023 IEEE International Conference on Consumer Electronics (ICCE)   1 - 5   2023年01月

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    担当区分:最終著者   記述言語:英語   掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)  

    Smartphones and smartwatches are widespread. Devices have with sensors. Research activities to obtain data from sensors to recognize sports motion and find modifications are on the rise. These studies make it possible to provide movement feedback without a coach. However, a few studies have focused on the correctness of the movement, or which parts of the movement are correct. Herein, we propose a method to evaluate the movements of a martial arts demonstration based on sensor data obtained from a smartphone. In the demonstration, several movements, such as punching and kicking, are performed. The coach considers each movement and evaluates the overall movement comprehensively. Regarding the coach evaluation, we evaluate sensor data by dividing the data and using machine learning. This method was applied to the acceleration data of taekwondo demonstrations. It was shown to reproduce the instructor's score with high accuracy.

    DOI: 10.1109/ICCE56470.2023.10043511

    その他リンク: https://ieeexplore.ieee.org/abstract/document/10043511

  • Extraction of Behavioral Patterns by Recombining Non-Negative Multiple Matrix Factorization and Clustering Results 査読あり 国際誌

    Shogo Yasui, Atsuko Mutoh, Koichi Moriyama, Tohgoroh Matsui, and Nobuhiro Inuzuka

    Proceedings of Proceedings of 2021 IEEE 10th Global Conference on Consumer Electronics (GCCE 2021)   2021年10月

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    記述言語:英語   掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)   出版者・発行元:IEEE  

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書籍等出版物

  • MIT認知科学大事典

    中島秀之, 他( 担当: 共訳)

    共立出版  2012年11月  ( ISBN:978-4-320-09447-5

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    記述言語:日本語   著書種別:事典・辞書

    「認知科学」の全分野にわたって,それぞれの方法論および理論を網羅した世界に類のない事典。認知科学を構成している六つの主要分野:哲学,心理学,神経科学,計算論的知能,言語学,文化・認知・進化の中から470項目を厳選し,それぞれに対して第一級の研究者が執筆にあたっている。
    登録者(犬塚)は人工知能関係の8項目程度を翻訳した。

講演・口頭発表等

  • エージェント間の距離がタスク達成に影響する環境下における報酬の制御

    中田瑛,森山甲一,武藤敦子,松井藤五郎,犬塚信博

    エージェント間の距離がタスク達成に影響する環境下における報酬の制御  SMASH21 SUMMER SYMPOSIUM

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    開催年月日: 2021年09月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:ソフトウェア科学会  

  • マルチエージェント強化学習問題への好奇心探索の適用

    岩科享,森山甲一,松井藤五郎,武藤敦子,犬塚信博

    人工知能学会全国大会  人工知能学会

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    開催年月日: 2021年06月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

    強化学習は自動運転などの現実世界の複雑な制御問題に対処可能であることが示されている.一方で,現実世界のように,複数のエージェントが存在する環境で個々のエージェントが学習するには,エージェントが複数になることで増大する方策空間の効率的な探索が必要となる.そこで本研究では,単一エージェントの強化学習の効率的な探索手法である好奇心探索をマルチエージェント環境における強化学習に導入し,学習効率の向上を試みた.マルチエージェント環境の代表的な問題である追跡問題を用いて実験を行ったところ,好奇心探索を導入しない場合と比べ,学習初期における学習速度が向上することが判明した.

  • 加速度データを用いた動作タイミングに着目した演武競技の評価

    山中祥平,島孔介,武藤敦子,森山甲一,松井藤五郎,犬塚信博

    人工知能学会第35回全国大会  人工知能学会

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    開催年月日: 2021年06月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    テコンドーなどの演武競技において自身の上手さを知るのは上達において重要であるが、その上手さを定量的に評価することは難しい。近年、スマートフォンが普及し個人でも簡単に加速度を測定することができるようになった。テコンドーを含め武道には「極め」と呼ばれる動作がある。技を出した後に瞬時に体全体の動きを止め、技を極める動作のことである。先行研究ではテコンドーの演者の腰にスマートフォンを装着し3軸方向の加速度を測定した。極めの瞬間が加速度のピークとして現れるため、その極めピークの強さと緩急に着目した評価を行っていたが、型の上手さを捉え切れていなかった。本研究では型を構成する各挙動において3軸それぞれの極めの瞬間が同じタイミングであれば極めの動作が上手い、すなわち極めの瞬間である加速度のピークの時間差がその被験者の型の上手さを表すとの仮定のもと、初心者から熟練者までの加速度データを用いて定量的な評価をするためのモデルを作成し、そのモデルの評価を行い先行研究と比べ有効な結果を示せた。

  • 長期リターンに対しUMAPを用いた投資信託クラスタリング 国際会議

    籔内 陽斗, 松井 藤五郎, 武藤 敦子, 森山 甲一, 犬塚 信博

    人工知能学会第35回全国大会  人工知能学会

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    開催年月日: 2021年06月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    ファンド(投資信託)の中には目論見書に記された運用方針と実際の運用方針が異なる場合があるため、先行研究では実際の運用方針に基づくファンドのグループ分けを目的に、3ヶ月分の月次リターンを用いてファンドをクラスタリングする方法が提案された。しかし、用いたデータの期間が3ヶ月と短いため、目論見書で運用方針をアクティブ型とするファンドについて、その期間中だけインデックス型と偶然に値動きが類似したのか、それとも目論見書の内容と実際の運用方針が異なるのかが区別できないという問題がある。本論文ではこの問題を解決するために、用いる月次リターンデータの期間を増やし、UMAPを用いて次元を圧縮したうえでファンドのクラスタリングを行う手法を提案する。同一の指標をベンチマークとするファンド群に対して提案手法を適用することで、インデックス型ファンドと長期的に値動きが似た、目論見書で運用方針をアクティブ型とするファンドが確認できた。

  • ネットワーク分割による避難経路の交差を回避した避難所割り当ての最適化

    山本正也,武藤敦子,森山甲一,松井藤五郎,犬塚信博

    人工知能学会第35回全国大会  人工知能学会

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    開催年月日: 2021年06月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    近年、地震など大規模な災害の発生が多く見られ、避難計画問題は非常に重要な課題となっている。また、大規模な災害が発生した際にどこに避難すればよいのかがわからない住民が多いことが、東日本大震災で明らかになり、災害が発生したときの避難所はどこかを、確認しておくことが大切になってきている。そのため、現在、避難所の割り当ては重要な課題となっている。岡田らは、人の滞在履歴データを用いて、整数計画法により避難所割り当てを行う手法を提案した。しかしながら、本手法には、避難経路の交差を考慮できておらず、避難経路が交差する場合、交差している箇所で混乱が生じる可能性がある。そこで、本研究では、避難所割り当て問題を建物・避難所・交差点をノード、経路をエッジとしたネットワークで表し、そのネットワークが、建物と避難所毎に分割できるかどうかを判定することで、避難経路が交差しない避難所割り当てを求める手法を提案する。名古屋工業大学の実際の建物を対象に評価実験を行った結果、従来手法では避難経路が交差する可能性があったが、提案手法では避難経路の交差を回避する割り当てが求めることができた。

  • 社会ネットワークの社会的属性を特徴づける構造的属性に関する研究 国際会議

    細木 聡, 犬塚 信博, 武藤 敦子, 森山 甲一

    人工知能学会第35回全国大会  人工知能学会

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    開催年月日: 2021年06月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    社会ネットワーク分析において、各ノードの周囲の構造的属性は有用な働きをする可能性がある。夏目らは、構造的異質性属性を与えるオペレータを定義し、これによって得られた属性を適用した形式概念分析によって、具体的なエゴの振る舞いを分析した。しかし、限られた属性とオペレータの適用方法を対象としており、構造と関連する広い範囲の属性を対象とする必要がある。そこで、本研究では構造的な異質性に基づく新たな属性を定義し、それらも含めて有用性を調査した。その結果、いくつかのオペレータと属性の組合せで有用な結果を得た。

  • 会議ネットワークにおける中心性の分析による活躍評価要因の推定 国際会議

    水野裕太,武藤敦子,森山甲一,松井藤五郎,犬塚信博

    人工知能学会第35回全国大会  人工知能学会

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    開催年月日: 2021年06月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    近年、ICカードと電子錠により、人の入退を制御する入退室管理システムの導入が増えている。現在では、企業は単純な入退室制御から進めて、社員や部門毎の入退室傾向の分析を行いたいとの要望がある。また、活発に社会ネットワーク分析の研究も行われてきており、人で構成されるネットワークの中心性を用いて、重要人物を探すことを目的とした研究も行われている。森木田らは入退室管理システムの利用データから得られる入退室履歴の情報を用いて、社員と社員を会議を通して繋いだネットワークを作成し、活躍する人を中心性を用いて推定した。この研究では次数中心性、近接中心性、媒介中心性を使って活躍者を推定したが、各中心性が会議ネットワークにおいてどのような特徴を持っているか、また具体的に何を示す指標なのかが明らかになっていなかった。そこで本研究では会議ネットワークにおける各中心性と様々な指標との相関を測ることにより、各中心性の持つ性質を明らかにし、社内における活躍評価要因を推定する。

  • 非負値多重行列因子分解による購買および TV視聴パターンの可視化

    安井彰悟, 武藤敦子, 森山甲一, 松井藤五郎, 犬塚信博

    情報処理学会第83回全国大会  情報処理学会

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    開催年月日: 2021年03月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    本研究では,小島らの非負値多重行列因子分解とクラスタリングを用いたユーザ行動パターン抽出方法における,因子分解結果からクラスタ内ユーザの行動特徴を解釈するのが複雑であるという問題に対して,因子行列と各クラスタ中心のユーザの因子寄与度を掛け合わせることによって,クラスタ内ユーザの行動特徴を可視化する手法を提案する。
    その後,従来手法と同様に,クラスタ内ユーザの個人属性を決定木学習することで,行動特徴と個人属性の関係性について分析する。
    最後に,ユーザの商品の購買と,TV視聴時間帯の関係性について本手法を用いて分析を行い,有効性を確認する。

  • 強化学習による歩行者シミュレーションにおける行動規則の自動生成

    小林姫華, 森山甲一, 松井藤五郎, 武藤敦子, 犬塚信博

    計測自動制御学会第48回知能システムシンポジウム  計測自動制御学会

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    開催年月日: 2021年03月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    In designing pedestrian simulations, it is common for model designers to prepare in advance behavioral rules of the pedestrians. To reduce the burden on the designers, we aim to automatically generate the rules using reinforcement learning. In this work, we consider counter-flow simulations where agents move toward each other. They decide their actions based on visual information. This work designs their states to avoid collisions in the simulations. From the simulation experiments, we found that the proposed agents learn appropriate behavioral rules to arrive at the destination while avoiding collisions.

  • 高次元連続観測空間における安全な強化学習

    梅本 匠, 松井 藤五郎, 武藤 敦子, 森山 甲一, 犬塚 信博

    情報論的学習理論と機械学習研究会  電子情報通信学会

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    開催年月日: 2021年03月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

    開催地:オンライン  

    本論文では,連続状態空間における成功確率と収益に基づく安全な強化学習の手法であるCSEQを高次元に拡張する方法を提案する.被災地や宇宙などの人が直接行くことのできない危険な環境でロボットの活躍が期待されている.強化学習は試行錯誤に基づいてより良い行動を学習する機械学習の手法であり,強化学習手法の中でも危険回避行動を学習することに着目した安全な強化学習として成功確率と収益に基づくEQという手法が提案されている.これを連続状態空間に拡張した手法がCSEQであり,2次元空間上のシンプルな問題ではその有効性が確認されている.しかしながら,安全な強化学習を活用したいロボットの問題などの観測値は高次元で与えられることがほとんどである.そこで我々はVAEでモデル化された潜在変数の平均値を用いて高次元連続空間を扱うことのできる安全な強化学習を提案する.また,高次元連続状態空間の例題を用いてその有効性を検証した.

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産業財産権

  • 相談構造に基づく相談記録システム

    犬塚信博, 武藤敦子, 小田尚宜

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    出願番号:特願2011-999999  出願日:2011年02月

    出願国:国内   取得国:国内

  • 友人関係推測システム

    犬塚信博, 中野智文, 下村幸作, 松尾啓志

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    出願番号:特願2008-34078  出願日:2008年02月

    公開番号:特開2009-193396  公開日:2009年08月

    特許番号/登録番号:5283059  登録日:2013年06月  発行日:2013年06月

    出願国:国内   取得国:国内

    出席の記録から友人関係を推測するシステムに関する特許

受賞

  • 2019年度人工知能学会全国大会優秀賞

    2019年06月   人工知能学会   非負値多重行列因子分解の因子行列を用いたクラスタリングと決定木学習によるオフィスの入退室データの分析

    小島 世大, 石槫 隼人, 坂田 美和, 武藤 敦子, 森山 甲一, 犬塚 信博

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    受賞区分:国内学会・会議・シンポジウム等の賞  受賞国:日本国

  • 情報処理学会全国大会学生奨励賞

    2013年03月   情報処理学会  

    西山瑞紀

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    受賞区分:国内学会・会議・シンポジウム等の賞  受賞国:日本国

  • 第9回情報学ワークショップ奨励賞

    2011年11月   第9回情報学ワークショップ実行委員会  

    小田尚宜, 武藤敦子, 犬塚信博

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    受賞区分:国内学会・会議・シンポジウム等の賞  受賞国:日本国

  • 第8回情報学ワークショップ奨励賞

    2010年12月   情報学ワークショップ実行委員会  

    松島裕, 犬塚信博

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    受賞区分:国内学会・会議・シンポジウム等の賞  受賞国:日本国

  • 第8回情報学ワークショップ優秀論文賞

    2010年12月   情報学ワークショップ実行委員会  

    中野裕介, 犬塚信博

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    受賞区分:国内学会・会議・シンポジウム等の賞  受賞国:日本国

  • 第7回情報学ワークショップ奨励賞

    2009年11月   情報学ワークショップ実行委員会  

    牧野敏行,犬塚信博

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    受賞区分:国内学会・会議・シンポジウム等の賞  受賞国:日本国

  • 電気関係学会東海支部連合大会奨励賞

    1996年04月   -  

    -

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    受賞国:日本国

科研費(文科省・学振)獲得実績

  • 人間関係分析のための知識発見アルゴリズム

    2015年04月 - 2019年03月

    科学研究費補助金  基盤研究(C)

    犬塚信博

  • 科学的・合理的な学生相談手法を確立するための情報科学的研究

    2011年04月 - 2013年03月

    科学研究費補助金  挑戦的萌芽研究

    犬塚信博、粥川 裕平, 武藤 敦子

 

教育活動に関する受賞

  • 2015年度 情報処理学会東海支部学生論文奨励賞

    2016年05月   情報処理学会東海支部

    受賞者:島孔介

  • 2015年度 情報処理学会東海支部学生論文奨励賞

    2016年05月   情報処理学会東海支部

    受賞者:石榑隼人